- ギター弦の太さはどうやって選べばいいの?
- ギター弦の太さによって弾きやすさは変わるの?
- チューニングに合った弦の太さを教えてほしい。
こんな悩みを解決します。
こんにちは、元楽器店スタッフのセイタです。
ギター弦の太さは適切に選択しないと、弾きにくくなったり演奏に響くシビアなものです。
そのため、ギター弦の太さは自分のプレイスタイルに合わせて、選択する必要があります。
そこで今回は、ギター弦の太さを適切に選ぶ方法に触れつつ、ギター弦別の弾いた感覚やチューニング別のギター弦の太さについて解説します。
本記事を最後まで読み込んでいただくことで、ギター弦の太さに迷うことはなくなるので、是非ご覧ください。
本記事の内容
- ギター弦の太さを適切に選ぶ方法
- ギター弦のメーカーによる特徴について
- ギター弦の太さ別のチューニングについて
本記事の信頼性
ギター歴15年で元楽器店スタッフを経験しています。元バンドマンという経歴もあり、ギターや周辺機材についての知識が豊富です。
\ Fender USAでも月額8,950円でレンタルできる楽器レンタルが熱い /
ギター弦の太さを適切に選ぶポイントを元楽器店スタッフが徹底解説!
ギター弦の太さを適切に選ぶには、こちらのポイントを抑えておく必要があります。
ギター弦の太さを選ぶポイント
- ギター弦に求めるものを決める
- ギター弦の太さは低いゲージから選ぶ
- 太いギター弦を張るときの注意点
- 太いギター弦を張るときには、ギターのセッティングも変更する
それぞれのポイントを解説していきますね!
ギター弦に求めるものを決める
ギター弦の太さを決める前に、ギター弦に求めるものは何か明確にする必要があります。
なぜなら、人それぞれギター弦に求めるものが異なっているからです。
例えば、『軽いタッチで弾きたい』『しっかりとテンションが掛かった状態で弾きたい』といった感じですね。
そのため、ギター弦に対して自分はどんな事を求めているのかを明確にして、ギター弦の太さを選ぶ際の参考にしましょう。
ギター弦の太さは低いゲージから選ぶ
ギター弦の太さは低いゲージのものから選択して、徐々に太くしていくのがベストです。
なぜなら、いきなり太い弦を購入してしまうとテンションが高すぎて弾けないという状況になってしまうからですね。
折角新しい弦を購入してきたのに、合わなくて違う弦を書い直した経験が何回もあるため、同じ経験をしないように注意してくださいね!
という感じで、ギター弦の太さは低いゲージから選んでいって失敗しないように注意しましょう。
太いギター弦を張るときは注意が必要!
太いギター弦を張るときには、注意が必要です。
なぜなら、ギターを購入した段階のセットアップは、レギュラーチューニングを想定したセッティングとなっているからです。
注意ポイント
例えば、レギュラーチューニングのセットアップがされているギターに対して、12-56ゲージの弦を張ると下手すればナットが破損します。
そのため、太いギター弦を張るときは自分のギターのセットアップ状態に合わせて選ぶ必要があります。
太いギター弦を貼る場合には、楽器屋さんのスタッフに『この弦を張っても問題ないか』と確認するのが良いでしょう。
太いギター弦を張るときには、ギターのセッティングも変更する
太いギター弦を貼るときには、ギターのセッティングを変更しましょう。
なぜなら、先ほど太い弦を貼るとナットが破損する可能性があるとお伝えしましたが、その他のパーツもセッティグを変更する必要があるからです。
例えば、このような変更が必要になる場合があります。
- ブリッジの高さ調整
- ピックアップの高さ調整
- ペグポストの調整
- オクターブチューニング
- 弦高調整
このようにギター弦が太くなることによって、セッティングを変更するべき場所が多数出てきます。
そのため、もし可能であればギター弦の太さを大幅に変更する場合などには、楽器店か最寄りのリペアショップなどにギターを持ち込むのがベストです。
ギター弦メーカー別に弾いたときの感覚を解説
ギター弦の太さが同じでも、ギター弦メーカーによって特徴が異なります。
そこで、ギター弦を購入する前にギター弦メーカー別に特徴を抑えておきましょう。
今回紹介するギター弦メーカーはこちらです。
- アーニーボール
- ダダリオ
- エリクサー
- GHS
- SIT
ギター弦メーカー、アーニーボールの特徴
アーニーボールはギター弦と言ったら、一番最初に出てくるパッケージではないでしょうか。
アーニーボールの特徴としてはこちら。
アーニーボールの特徴
値段 | 安い |
硬さ | 柔らかい |
寿命 | 短い |
テンション | ゆるい |
音の特徴 | ハイミッドが出やすい(高音に特徴あり) |
アーニーボールの特徴は、強く弦を抑えなくても弾きやすいギター弦が良いという人に最適なギター弦です。
ただ、寿命が短いというデメリットがあるので、手汗が出やすいという人の場合は次に紹介するダダリオのギター弦が良いでしょう。
ギター弦メーカー、ダダリオの特徴
ダダリオはアーニーボールと比較される頻度が一番多いギター弦です。
ダダリオの特徴はこちら。
ダダリオの特徴
値段 | 安い |
硬さ | やや固め |
寿命 | 2周間程度 |
テンション | 並 |
音の特徴 | ミドルが出やすい傾向 |
ダダリオの特徴は、アーニーボールと比較すると、テンションが若干強くなった感じのギター弦で、音もミドル寄りの音が出ます。
ゲージ自体は同じなのですが、アーニーボールと弾き比べてみると若干太く感じる印象です。
ダダリオはしっかりと芯のある音を出す音のキャラクターなので、ジャンルの幅を広くカバーすることが出来るギター弦ですね。
音作りをするときにも扱いやすいという特徴があります。
ギター弦メーカー、エリクサーの特徴
エリクサーは高寿命のギター弦として知られているギター弦です。
エリクサーの特徴はこちら。
エリクサーの特徴
値段 | 高い |
硬さ | やや固め |
寿命 | 1-2ヶ月 |
テンション | 並 |
音の特徴 | ミドルが出やすい傾向 |
エリクサーは他の弦と比べて値段が高いのですが、ギター弦の寿命が長いという特徴があります。
弦交換が面倒だと思ってしまう人にとっては最高のギター弦ですね。
ただ、長い期間同じ弦を張り続けるという状況になるため、フレットや指板の手入れがしづらくなるというデメリットもあります。
そのため、高級なギターを使用していて、こまめにギターのメンテナンスをしつつ使用したいという場合には不向きです。
ギター弦メーカー、GHSの特徴
GHSは比較的安い値段のギター弦となっていますが、アーニーボールと比較すると質が少し上がったギター弦です。
GHSの特徴はこちら。
GHSの特徴
値段 | 普通 |
硬さ | 固め |
寿命 | 2周間 |
テンション | 強い |
音の特徴 | ミドル~ローが出やすい傾向 |
GHSは音が固めでテンションも強い傾向にあるので、はっきりした音を好む人が使用すると良い印象です。
また、GHSは弦の太さが多数リリースされていて、ダウンチューニングをする人にとっては嬉しいゲージがあるのも特徴の1つ。
注意ポイント
レギュラーチューニングや半音下げチューニングがメインという場合は、あえてGHSを使用する必要はないでしょう。
GHSを使うタイミングは、『アーニーボールやダダリオから気分を変えて違う弦を使ってみたい』というときに使ってみると良いと思います。
ギター弦メーカー、SITの特徴
SITはチューニングが狂いにくいことで定評のあるギター弦です。
SITの特徴はこちら。
SITの特徴
値段 | やや高め |
硬さ | やや固め |
寿命 | 2-3週間 |
テンション | やや強い |
音の特徴 | ミドルが出やすい傾向 |
SITは値段がそこそこ高めなのですが、チューニング精度や寿命が他の弦と比べて長いです。
チューニングに対してシビアな人はSITを使用することで、悩みは解決すると言っても過言ではないでしょう。
ポイント
コーティング弦とまではいきませんが寿命が長いため、弦交換のタイミングが頻繁じゃなくなるのも良いところ。
しっかりとチューニングが安定した状態でギターの練習をしたいというときには、ベストなギター弦です。
チューニングを例にしてギター弦の太さ選びをしよう
ギター弦の太さによって適切なチューニングが変わってきます。
そこで、ここからはギター弦の太さとチューニングについての関係性について確認していきましょう。
レギュラーチューニング推奨のギター弦の太さ
レギュラーチューニングで選択するべきギター弦は、『09-42~10-46』です。
アーニーボールの紫パッケージの『11-48』ゲージとかになると、テンションが高くてコードを弾くにもリードを弾くにも苦労します。
そのため、レギュラーチューニングでは『09-42~10-46』のゲージを選択して、弾きやすさと程よいテンションを保つのがベストです。
ドロップD推奨のギター弦の太さ
ドロップDで選択するべきギター弦は、レギュラーチューニング同様『09-42~10-46』です。
というのも、ドロップDは6弦を1音下げにした状態のチューニングなので、1-5弦に関してはレギュラーと同じなんですね。
そのため、レギュラーチューニングで推奨した『09-42~10-46』以上の弦の太さを選択してしまうと、弾きづらいという状況になるため注意してください。
ドロップC推奨のギター弦の太さ
ドロップCチューニングで選択するべきギター弦の太さは、『11-52~11-56』です。
ポイント
テンションをある程度ゆるくして弾きたいという場合には『11-52』を使用して、テンションをしっかり保ちたいという場合は『11-56』を選択すると良いです。
ドロップCになると場合によっては、ギターの調整が必要になる場合があるため、不安な場合は楽器店やリペアショップへ持ち込むようにしましょう。
ドロップB推奨のギター弦の太さ
ドロップBチューニングで使用するべきギター弦は、『11-56~12-60』です。
ドロップCのときに『11-56』をチョイスしていた場合は、そのまま流用しても大丈夫です。
しかし、注意が必要なのはドロップBになるとリフの刻みがタイトになっている曲が多いため、ある程度テンションを確保しておいたほうが良いというのは覚えておきましょう。
ドロップBを使用しているアーティストで分かりやすいのは、CrossfaithやSlipknowがドロップBなのでYouTube等でサウンドをチェックしてから選んでみてくださいね。
注意ポイント
ドロップBは確実にギターの調整が必要になるため、楽器店かリペアショップに行ってギターのセットアップをお願いするようにしましょう。
ドロップA#推奨のギター弦の太さ
ドロップA#チューニングで張るべきギター弦は『12-60』です。
ドロップA#はギター弦の太さを選択する上で一番難しいチューニングで、今のところこのゲージ以外に弾きやすいと感じたゲージはありませんでした。
そのため、『12-60』ゲージを基準として弦の太さを上下させて、自分好みの太さを見つけてみてください。
ドロップG#【7弦】推奨のギター弦の太さ
ドロップG#チューニングで張るべきギター弦は『7弦のみ65で1-6弦は10-46』です。
注意ポイント
ドロップG#ですが、7弦セットでチューニングするのはやめましょう。
なぜなら、レギュラーチューニングで弾く場合は良いのですが、ドロップG#のようにチューニングダウンするとテンションが弱すぎになります。
そのため、7弦はバラ弦で65ゲージ。その他1-6弦に関しては、同じ弦メーカーのレギュラーチューニング用の弦を使用しましょう。
ギター弦の太さはチューニングと弾きやすさを重視しよう!
ここまで解説した内容を覚えておくことで、ギター弦の太さを適切に選択することができます。
最後に今回の内容を復習しておきましょう。
ギター弦の太さを選ぶポイント
- ギター弦に求めるものを決める
- ギター弦の太さは低いゲージから選ぶ
- 太いギター弦を張るときの注意点
- 太いギター弦を張るときには、ギターのセッティングも変更する
ギターの弦は沢山の種類があって、選択に迷うシチュエーションが多く出てきます。
本記事の内容を頭の片隅に置いておいて貰えれば、今後ギター弦の太さを選択するときに迷いがなくなるでしょう。
ギター弦の太さを選択出来るようになったら、次はテクニックを上げるための練習やアンプの選択方法についても理解しておくと良いですね!
下記の記事を参考にしつつ、更にギターのレベルをアップしていきましょう。