元メタルコア系のバンドでギターを担当しており、楽器店でギター担当だった僕が上記の悩みを解決します。
メタルコアの音作りは難しいと考えられがちですが、簡単に作ることができます。
しかも、必要機材も多くないので、最低限のギターとエフェクターがあればOKです。
そこで、今回は誰でも作れるようになるメタルコアギターの音作りについて解説します。
メタルコアの範囲は広いですが、スクリーモ~Djentの幅で使える音と考えてもらえればOKです。
本記事を参考にすることで、真似をすれば好みのメタルコアギターの音作りが出来るようになります。ぜひ最後までご覧ください。
メタルコアの音作りサンプル
使用機材
Schecter - RX-24-CTM-VTR
Pod farm2
アンプのセッティング
意外とPODはレコーディングの現場でも使用されているプラグインでして、即席でもある程度の音まで作り込めてしまいます。
今回使用したギターアンプはMesa BoogieのRectifierモデルを使用しました。
メタルコアの音作りに必要なギター
それでは、メタルコアの音作りに必要なギターについて紹介します。
ハムバッカータイプであればOK
基本的にメタルコアの音作りをするのであれば、ハムバッカータイプのギターがあればOKです。
というのも、メタルコア系の音作りをするときにはノイズがあると致命的なので、シングルコイル系のギターは適していないからですね。
刻みを入れる時に音をバッツリ切る必要があるので、歪が乗りやすく音に厚みが出るハムバッカータイプのギターを使用しましょう。
メタルコアでよく使われているギターメーカー
ハムバッカータイプのギターであればメタルコアの音作りをするのに問題ありませんが、予備知識としてよく使われているギターメーカーを紹介します。
メタルコアでよく使われるギターメーカー
Musicman - jp6 or jp7
Strandberg - Borden7
Mayones - Redius or Duvell
E-II
Skervesen
Shecter
S7G
一例ですが、このあたりのメーカーを使っておけばギターとしては間違いですね。
他にもLTDというメーカーを使用しているバンドもいますが、好みの個体を見つけづらい一面があるため上記の中から選ぶのが無難になります。
特に『Musicmanのjp6 or jp7』と『Mayones - Radius or Duvell』はメタルコアに限らず、多くのジャンルでも使い勝手が良いギターでおすすめです。
\ メタルコアにオススメのギター3種 /
メタルコアの音作りに必要なエフェクター
次にメタルコアの音作りに必要なエフェクターを2つ紹介します。
これから紹介する2つのエフェクターがあれば、他にエフェクターは必要ありません。
Ibanez - TS808
IbanezのTS808と呼ばれるオーバードライブエフェクターです。
つまみが3つしか無いエフェクターで、使用するギターやアンプに合わせてセッティングしやすいのが特徴です。
また、メタルコア系のギターを弾いているバンドは99%使用していると言っても過言ではありません。
TS808のセッティング例
DRIVEは0にセットして、GAINはMAXにします。このセッティングは固定で、TONEで音のジャリジャリ感を調整するイメージです。
DEIVEを上げてしまうと、TS808独特のモコモコ感が音に追加されてしまうので、0に設定しておくようにしましょう。
iSP - Decimator
iSPからリリースされているDecimatorです。
ツマミがひとつしか無く、直感的に操作できるノイズゲートとなっています。
Decimatorを使うコツとしては、0から徐々にレベルを上げていって、歪ましている時のノイズがならない程度まで上げるのがベストです。
ただ、最近のメタルコアは刻みをザックザクにすることが多いので、ブリッジミュートをかけて左手でもミュートをして完全に音が切れるレベルまで上げるのがトレンドになっています。
ノイズゲートのセッティング例
PODにはDecimatorは入っていないので、汎用的なノイズゲートのセッティングとなっています。
歪の度合いにもよるのですが、今回は少し上げる程度で音が切れてくれたので、ちょっとしか上げていない状態です。
バンドをやっていた当時はノイズゲートを12時方向まで上げてバキバキの音にしていたので、演奏するメタルコアの特徴に合わせてつまみを調整していきましょう。
メタルコアの音作りに必要なギターアンプ
ここまでで、必要なエフェクターとセッティング例についてお伝えしました。
次にメタルコアの音作りに必要なギターアンプについて紹介します。
宅録をするにしても、バンドをするにしてもギターの音はギターアンプで大きく左右されるので、参考程度にチェックしてみてください。
Mesa Boogie - Dual Rectifier
1つ目は、Mesa BoogieのDual Rectifierです。
メタル系では定番のギターアンプとなっていて、メタルコアバンドのPVなどを見ているとよく出てきます。
ローミッドの圧が強めに出るので、ギターの存在感を出すのにはうってつけのギターアンプです。
ただ、ローミッドが出やすいということは音抜けがそこまで良くないということになるので、その点がデメリットになります。
音抜けを良くするには、Presenceを上げてBassを下げるセッティングが必要になるので、他の楽器との兼ね合いを考えながらイコライザーを調整すればOKです。
EVH - 5150 III
2つ目は、EVHの5150 IIIです。
初代の5150からマイナーチェンジを繰り返して、Peaveyの5150の現行品のギターアンプとなっています。
こちらも昔からメタル系のサウンドを作るのに適しているギターアンプとして定評があって、初代のPeavey 5150と比べて音が扱いやすくなったイメージですね。
初代は歪を上げるとBassがボンボン鳴って、Trebleがバリバリという感じだったのですが、いらない帯域をカットして質の良い歪になりました。
Mesa BoogieのDual Rectifierと比べて全体的にバランスの取れているギターアンプとなっているので、メタル以外のジャンルでも幅広く使っていけるギターアンプです。
Kemper - POWERRACK
3つ目は、KemperのPOWERRACKです。
KemperのPOWERRACKは、ここまで紹介してきた真空管アンプと違ったプロファイリングアンプとなっています。
プロファイルと呼ばれるデータがあれば、この世に存在するアンプの音を同期することが出来るすぐれものです。
そのため、真空管アンプ1台分の値段で無数のアンプを使用することが出来るので、コスパが高くDTMerやバンドマンに人気のアンプとなっています。
Fractal Audio Systems - Axe-Fx III
4つ目は、Fractal Audio SystemsのAxe-Fx IIIです。
ぼくが1年前まで使用していたデジタルアンプで、前線で活躍しているメタルコアバンドやDjent系のバンドに人気があります。
Kemperと比べられることが多いアンプですが、Axe-Fx IIIが再現するアンプの音色はリアルで本物と聞き分けが出来ないレベルです。
また、ギターアンプ内の真空管や電源、その他パーツなどを変更することが可能で、隅々まで音をカスタマイズすることができます。
宅録をするときにはリアルアンプでレコーディングした音に限りなく近い音で録音することができ、ライブではPAにラインを送ることで自宅で作成した音に近い音で鳴らすことが出来ます。
BOSS - GT1
5つ目は、BOSSのGT-1です。
学生にも優しいマルチエフェクターで、モデリングアンプも内蔵しています。
KemperやAxe-Fxと比べると音質に差は出てしまいますが、趣味の範囲内でギターの音作りをするのであればスペックとしては十分です。
もし、これからエフェクターを買い揃えていくという感じであれば、先ほど紹介したTS808とDecimatorと一緒にBOSSのGT-1を購入すれば、最も安いメタルコアセットを揃えることが出来ます。
無難な値段で、無難なメタルコアの音を作るのであれば、エフェクターはこの3つがあればOKです。
メタルコアの音作りはラウド系ギター全般で使える
ここまでで、メタルコアギターの音作りの方法について知ることが出来ました。
メタルコアの音作りに必要な機材を持っていれば、ラウド系バンドのギターサウンドはほぼ作れてしまいます。
というのも、音作りの傾向が似ているので、少しつまみを調整することで近い音を作れるんですよね。
そのため、今後メタルコアやラウド系のジャンルを練習して上達したいという場合には、今回紹介した商品を購入してモチベを上げつつスキルアップを目指しましょう。
最も安いセットはTS808とDecimatorとGT-1があればOKなので、サクッと機材を揃えてレベルアップしてみてくださいね!
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