この記事を書いた人
元楽器店スタッフでギター歴15年のぼくが、上記の悩みを解決します。
本記事の内容
エレキギターってどんな楽器?
エレキギターは難しい楽器じゃないですよ
エレキギターを弾くのに必要なアイテム7つ
エレキギター初心者が最速でレベルアップするには
本記事では、エレキギターの始め方から挫折しないためのポイント、序盤の練習方法について解説しました。
エレキギターを始める前は挫折するんじゃないかと不安になりますが、この記事の内容を一通り読み進めて貰えれば、挫折することなくエレキギターが弾けるようになります。
また、エレキギターは独学でも個人で仕事が請け負えるレベルに上達することも可能です。
エレキギターに対しての不安要素を取り除きつつ、本記事をキッカケにエレキギターを初めて新しい扉を叩きましょう。
エレキギターってどんな楽器?
エレキギターは単体で弾くと音が小さい楽器ですが、ギターアンプに繋ぐことによって多彩な音を出すことが出来るギターです。
表面上は金属パーツが付いていたり、塗装で木材が見えないギターが多いですが、全てのパーツや塗装を剥がすと木材が姿を現します。
木材で作られているエレキギターは、続ければ続けるほど音に変化が出てきて、年齢とともに楽しめる楽器です。
エレキギターは難しい楽器じゃないですよ
エレキギターは難しい楽器と思われがちですが、ある種の誤解を取り除けばその印象はなくなります。
ここでは、エレキギターを始める前に抱きがちな不安要素について解決していきましょう。
楽譜は読めなくても大丈夫
まず1つ目として、楽譜は読めなくても大丈夫なことを覚えておきましょう。
なぜなら、エレキギターを演奏するときにはTAB譜と呼ばれる特別な譜面を見て練習するからです。
上の画像では音符が表示されていますが、その下を見てみてください。
線が6本と数字が書いていて、それぞれギターの弦の数と押さえるフレット数に一致しています。
そのため、楽譜を読む必要はなく、何本目の線に何の数字が書かれているかを読めればOKです。
手先が器用じゃなくても大丈夫
2つ目に、手先が器用じゃなくてもギターは弾けることを覚えておきましょう。
テレビや好きなバンドのPVで、とても速いスピードで弾いていたり、忙しくギターを弾いているシーンを見たことがあると思いますが気にしなくてOKです。
というのも、ギターを弾くのに器用さは必要無いからです。
確かに器用なほうが飲み込みは早いかもしれません。しかし、ギター演奏で必要とされるのは器用さよりも、指に動きを覚えさせる能力です。
例えば、早く弾くフレーズもゆっくり練習してみると一定のパターンを繰り返していることが多いです。
そのため、繰り返し弾いて指に記憶させることのほうが重要なので、器用さは必要ないので安心てください。
音楽の成績は気にしなくてOK
基本的にギターを演奏するのに音楽の成績は気にしなくてOKです。
楽譜が読めなくても良いことに関連するのですが、学校の音楽とギターを演奏するのは全く別ジャンルと考えても良いと思っています。
大きなくくりでいうと『音楽』なのですが、学校で習う音楽はクラシック。エレキギターで演奏するジャンルは軽音の部類に属するからです。
そのため、音楽という起源は同じであっても学校で習う音楽とは系統が違うので、たとえ成績が悪かった過去があったとしても気にせずエレキギターを楽しみましょう。
エレキギターの選び方
それでは、不安要素と取り除けたところでエレキギターの選び方について解説していきます。
初心者はストラトキャスターを選ぼう
まずは、エレキギターのタイプについてですが、ストラトキャスターを選ぶようにしましょう。
理由としては、ストラトキャスターが1番演奏する時に正しい姿勢を保ちやすいからです。
ストラトキャスターと比較されるギターとして『レスポール』がありますが、レスポールは猫背になりやすく初心者にとっては弾きにくく感じる場面が多いギターになります。
例えば、レスポールを使うことによって良くない姿勢のクセが付いてしまうリスクがあるので、注意が必要です。
そのため、最初はストラトキャスターを使っておいて、数年続けてみてレスポールにも興味が出てきたら購入するようにしましょう。
エレキギター初心者がギターを選ぶポイントは、初心者向けエレキギターの選び方【ギター歴15年の経験から解説します】でも詳しく解説しています。
最初から高いギターは必要ないのです
1番最初に選ぶエレキギターは高いものでなくても大丈夫です。
確かに高いギターを使用したほうが圧倒的に弾きやすいので、早く上達できます。
しかし、安めのギターから高めのギターを購入するのもギターを弾く楽しみのひとつでして、高いギターを購入したタイミングでレベルアップすることも多いです。
そのため、5万円。もしくは、高くても15万円位を上限にしてギターを選ぶようにしましょう。
エレキギター初心者におすすめのギターを厳選
エレキギター初心者におすすめのギターを厳選しました。
値段帯としては、1万円・5万円・10万円・15万円の5万円ごとに選出してみたので、気に入ったギターがあれば購入視野にれてみてください。
15万円台のギター
10万円台のギター
5万円台のギター
1万円台のギター
ギター初心者が憧れるギターの代表格であるFenderは10万円からとなっていますが、元楽器店スタッフの視点から見るとコスパの良い買い物になるんじゃないかなと思います。
例えば、5万円のギターを購入したとして、後々になって10万円のギターを購入すると総額15万円になりますよね。
それであれば、10万円のギターを初めから購入して長く使用したほうが余分な出費をおさえることができます。
とはいえ、最初から10万円の出費はきつい場合が多いと思うので、自分のモチベーションに合わせて選ぶようにしましょう。
エレキギターを弾くのに必要なアイテム7つ
次にエレキギターを弾くのに必要なアイテムについて紹介していきます。
エレキギターを弾くためにはいくつか必要な物があるので、ひとつずつ見ていきましょう。
教則本
1つ目は、教則本です。
エレキギターの教則本は1冊あれば事足ります。
というのも、教則本はエレキギターを弾くための予備知識を身につけるために必要なものだからです。
教則本をマスターする必要はなくて、こちらの教本を1冊ざっくり読んでちょっとしたフレーズを弾いてみるだけでOK。
今まで何十冊も教則本を購入したり店舗で見てきましたが、これ1冊あれば十分ですね。
教則本の使い方については、エレキギター初心者の教則本は1冊あればOK【10冊買っても成長しない】でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
ギターアンプ
2つ目にギターアンプです。
ギターアンプはテレビやPVなどで見るような大きなアンプは必要ありません。
家庭用のアンプでBOSS KATANA-MINIというアンプがあるのですが、これ一択かなとおもいます。
KATANA MINIを使うことギターの音を変えるエフェクターが必要なく、つないだ瞬間から練習する曲に近い音を出すことができるのでおすすめ。
その他にも沢山のメーカーから家庭用ギターアンプがリリースされていますが、アンプのサイズ的にも音のクオリティ的にも、KATANA MINIで申し分ないです。
シールド
3つ目は、ギターアンプとエレキギターをつなぐためのシールドケーブルです。
シールドに関してもピンきりなのですが、エレキギター初心者だとCANAREのG03で問題ないでしょう。
バンドマンにも定評がある丈夫さを持ち合わせていて、中低域がしっかりと出るという特徴があるので、太くしっかりした音でエレキギターを演奏することができます。
値段的にも無難なラインで、スタンダードと呼ばれるのに近いシールドです。
チューナー
4つ目は、チューナーです。
チューナーはエレキギターの音を整えるために必要になる機械です。
こちらも値段はピンきりなのですが、クリップチューナーではなくシールドを挿してチューニングするPitchblack Advanceを選びましょう。
なぜクリップチューナーがダメなのかというと、ギターのヘッド部分に挟んで振動でチューニングする仕組みになっているからです。
もっと噛み砕くと、振動でチューニングするとシールドでチューニングするよりも精度が低くなってしまうため、正確な音で練習することができなくなってしまいます。
そのため、クリップチューナーのほうがチューニングが楽ではあるのですが、しっかりシールドを挿してチューニングするチューナーを選びましょう。
ピック
5つ目は、ピックです。
100種類以上のピックを使用してきて、1番弾きやすかったのはTortex Jazz IIIでした。
ピックは人それぞれ好みが分かれるものでありますが、とりあえずJazz IIIを使ってみて興味の出たピックを使っていくのが良いと思います。
1枚100円ほどで購入できるので、Jazz IIIを上回るピックに出会うまで使い続けたらOKです。
バンドスコア
6つ目は、バンドスコアです。
後述しますが、エレキギターは曲をコピーして1曲1曲クリアしていくのが1番上達します。
なので、練習材料とするバンドスコアを1冊は購入しましょう。
購入するバンドスコアは基本的に自由に選んだら良いかなと思うのですが、【保存版】ギター歴15年が教えるエレキギター初心者向けの曲5つ!を参考に選んでみてください。
難しい曲のバンドスコアを購入してしまうと挫折の原因となるため、エレキギター初心者でも挫折せずに弾ける曲をギター歴15年の経験から選んでみました。
メンテナンスアクセサリー
7つ目は、メンテナンスアクセサリーです。
メンテナンスアクセサリーと聞くと難しく聞こえますが、必要なものは多くありません。
ギタークロス2枚
ポリッシュ
オレンジオイル
ギタークロスが2枚必要なのは、ボディを拭く用と指板を拭く用として使います。
ボディはギターの練習をした後にポリッシュを使って拭けばOKです。指板は弦交換のタイミングでオレンジオイルを使って汚れを落とすために使用します。
さらにオレンジオイルは指板の乾燥を防ぐ役割もあるので、弦交換のときには必ず使って指板の割れ防止をしましょう。
ギタースタンドとストラップは必要になってからでOK
最後にギタースタンドとストラップですが、この2つは必要になったら購入するようにしましょう。
というのも、それぞれ必要ない理由があるからです。
ギタースタンドとストラップが必要ない理由
ギタースタンドに立て掛けがちになるとギターの劣化につながるから。
ギターを始めた時は立って弾くよりも座って弾いたほうが上達が早いから。
ギタースタンドに立てかけられるのは便利なのですが、ホコリが被ってパーツが劣化しやすくなることや、立て掛けていたギターに引っかかって倒れるという危険性があります。
ちなみに、ぼくは倒した経験があってフレットに凹みが付いてギターが弾けなくなってしまった時期がありました。
このような状態にならないためにも、ギタースタンドに立てかけないでギターケースに入れて保存するようにしましょう。
ストラップは言わずもがな、エレキギター初心者に立って練習をする余裕はないので、必要ありません。興味があって立って弾いてみたい場合は試しに買ってみて、弾きづらさを体感してみてください。
エレキギター初心者が最速でレベルアップするには
最後に、エレキギター初心者が最速でレベルアップするための方法について紹介します。
簡単な曲からコピーしよう
先程も少し触れましたが、エレキギター初心者が上達するには曲のコピーが1番です。
例えば、エレキギター初心者がやりがちなのは教則本をマスターしようとすることですが、それではうまくなることはできません。
なぜなら、エレキギターの教則本は基礎しか書いていないからですね。
そのため、『【保存版】ギター歴15年が教えるエレキギター初心者向けの曲5つ!』にて紹介している曲をコピーしてサクッと脱初心者してしまいましょう。
弾けなかったら別の曲を練習すればOK
エレキギター練習をしていると、弾けない曲が必ず出てくると思います。
挫折しそうになりますが、気にせず別の曲を練習しましょう。
というのも、エレキギターを長い期間続けているぼくでも弾けない曲はあって、その都度コピーする曲を変更しているからです。
新しい曲を練習するときには弾いたことのないフレーズの連続なので、弾けなくて当然なんですよね。
そのため、練習している曲が弾けなかったとしても挫折しないで、別の曲を練習するようにしましょう。
エレキギターを初めて1曲弾けるようになろう!
ここまでの内容でエレキギターを始めるのに必要なものと、挫折しない方法について知ることができました。
エレキギターは難しいと思われがちですが、1曲弾けるようになったらそこからの成長はめっちゃ早いです。
初めての連続だと思いますが、1曲弾けるようになると次の曲が弾けるようになることが楽しみになって、モチベーションがどんどん上がります。
そのため、本記事の内容を参考に楽しいギターライフを送っていただければ、幸いです。